ショート動画を1本作るのに2〜3時間。毎日投稿しないとアルゴリズムに乗れないのに、人間が毎日続けるのは正直しんどいですよね。でも今は、Make.comのシナリオひとつで、企画から配信まですべて自動化できるんです。

3秒で要約
テーマ4つを入力 AIがサブテーマを生成 台本+字幕を自動作成 TTSでナレーション 動画合成 6プラットフォームに自動投稿

これは何?

ショート動画市場は2024年時点で約348億ドル、2032年までに年平均30%以上成長し、2,895億ドルに達すると予測されています。マーケターの46%はすでに生成AIでコンテンツを作っています。でも問題は「作ること自体はできるけど、毎日投稿し続けるのがきつい」という点なんです。

Make.com(旧Integromat)ベースの自動化ワークフローが、この問題を正面から解決します。YouTuberのFabian Marklが公開したシステムは、Google Sheetsにテーマを4つ入力するだけで、AIがサブテーマを選び、台本を書き、ナレーションを生成し、動画を合成して、Instagram・YouTube・Facebook・LinkedIn・Xに自動投稿する仕組みです。

主要な構成要素をまとめると、こうなります。

  1. Google Sheets(入力ハブ)
    テーマ4つとトランスクリプトのテンプレート4つを保存します。App ScriptがWebhookをトリガーします。
  2. Make.com Webhook → Perplexity
    Google Sheetsからテーマを受け取り、Perplexityが最新情報を要約します。
  3. Router → ChatGPT × 4
    各プラットフォーム(X、LinkedIn、Instagram、Facebook)に最適化されたプロンプトで、ChatGPTが別々のコンテンツを生成します。
  4. ElevenLabs TTS
    台本を自然なナレーションに変換します。無料プランで月10回、$5プランで毎日利用可能。
  5. Creatomate(動画合成)
    ナレーション+背景動画(Pexels無料素材)+字幕を組み合わせて、完成した動画を出力します。

コストのポイント

毎日1本×30日間の運営にかかる総コストは約$55/月。AI API $1 + ElevenLabs $5 + Creatomate $49。Make.comは無料プラン(月1,000オペレーション)で35回実行できます。

動画30本を代理店に依頼すると、月$5,000〜$155,000かかります。$55と$5,000。この差こそが自動化の本質です。

何が変わるのか?

これまでもAIショート動画ツールはありました。当サイトでも紹介したオープンソースの動画生成ツール(MoneyPrinterTurboなど)がその例です。でも今回のMakeワークフローは、少し違います。

オープンソースCLIツールMake自動化ワークフロー
実行方法毎回ターミナルで手動実行一度設定すれば完全自動
配信動画ファイルのみ出力(手動アップロード)6プラットフォームへ自動配信
プラットフォーム最適化単一フォーマットプラットフォームごとに最適化したコピー
技術難易度Python・FFmpegが必要ノーコード(Makeのドラッグ&ドロップ)
向いている人開発者・エンジニアマーケター・個人クリエイター・中小企業

Make公式ブログでインフルエンサーのAI Andyが紹介したワークフローも同じ構造です。「ワンクリックでX、LinkedIn、Instagram、Facebookに同時投稿。文章を書く必要も、ログインする必要もない」と説明しています。

AI Andyが強調するプロンプトのコツも興味深いです。「長いプロンプトの方が良い結果が出ると思われがちですが、実は逆効果です。短くて明確なプロンプトの方が、ソーシャルメディアではずっと効果的です」。

ショート動画自動化の市場全体を見ると、カメラなしで月100本以上の動画を自動制作するクリエイターが登場しています。カギになるのは、AI Scene Director(自動シーン構成)、Voice Cloning(顔出しなしチャンネル向け)、プラットフォームごとのトーン自動調整といった機能です。

始め方のポイント

  1. Make.comの無料アカウントを作成
    make.comで登録します。無料プランで月1,000オペレーションを利用できます。
  2. Google Sheetsのテンプレートを設定
    input(テーマ4つ)、topic(サブテーマ)、template(トランスクリプト例4つ)、video(成果物)のタブを作成します。App ScriptにWebhook URLとメールアドレスを入力します。
  3. Makeのシナリオを構成
    Webhook → Google Sheets(Search Rows)→ Text Aggregator → OpenAI(GPT-4)の順にモジュールを接続します。Routerでプラットフォームごとに4つのChatGPTモジュールに分岐させます。
  4. TTS+動画合成を連携
    ElevenLabsでボイスを設定してMakeに接続します。Creatomateで背景動画(Pexels)+ナレーション+字幕を合成します。
  5. スケジュールの自動化を設定
    Makeのシナリオで「Run Once」ではなくスケジュールトリガーに切り替えます。毎日特定の時間に自動実行されるよう設定すれば完成です。

TikTokの注意事項

TikTokは現在、Makeと直接連携できません。自動化システムがメールで動画ファイルを送ってくるので、手動アップロードが必要です。残り5つのプラットフォームは完全自動。