Windsurfが消えました。

正確には、Cognition AIが2025年12月に$250Mで買収してから6ヶ月後に、Devin Desktopという名前に変わりました。でも、これは単なる名前変更じゃないんです。

3秒まとめ
Windsurf買収 ($250M) Devin Desktop登場 エージェント指揮所がデフォルト画面 ACPで全エージェント統合 Devin Local (Rust書き直し)

単なるリブランドじゃないんです — エディタが背景に追いやられました

こういうニュースが出ると「あ、名前変わったんだ」で終わりがちですよね。でもDevin Desktopは違います。

開いてもコードエディタは出てきません。エージェントのカンバンボードがデフォルト画面なんです。 ローカルで動いているDevin Local、クラウドで自律的に作業中のDevin Cloud、ACPで外部から繋がったClaude AgentやCodexまで — 全部が一画面にカードとして表示されます。何を作業中か、どこで詰まっているか、レビュー待ちかどうかが全部見えるんです。

CursorやVS Codeが「エディタにAIを追加した製品」なら、Devin Desktopは方向が逆です。エディタはまだありますが、それはエージェントが作業結果を見せるビューアーに近くなりました。Cognitionの定義は「エージェントマネージャーをフルIDEに包んだ製品」です。

従来のAI IDE(Cursorなど)Devin Desktop
デフォルト画面コードエディタエージェントカンバンボード
AIの役割編集補助ツール自律作業の主体
マルチエージェント単一AIアシスタント複数エージェントを同時管理
コンテキスト共有エージェント間は孤立SpacesでPR・ファイルを共有
外部エージェント対応限定的ACPでどのエージェントも接続可

Rampのエンジニアはこう語っています。「エージェントの配列を一つのコマンドセンターからディスパッチして監視するのが簡単になった。」 HarveyのJoey Wangも「カスタムバックグラウンドエージェントのコンテキストが、すべてのエンジニアのノートPCにまで拡張された」と話しています。

ACP、AIエージェント版LSPになりました

今回のアップデートで最も意味のある変化を一つ選ぶとしたら、ACP(Agent Client Protocol)ですよ。

開発者ならLSP(Language Server Protocol)をご存知ですよね。言語サーバーとエディタが通信する方法を標準化して、VS CodeでもNeovimでも同じ言語インテリジェンスを使えるようにしたプロトコルです。ACPはまさにその役割を、AIエージェントとエディタの間で果たします。

2025年8月にZed Industriesが作り、JetBrains・Google・GitHubが採用したこのオープンプロトコル(Apache 2.0)を、今回Devin Desktopが最大規模でサポートし始めました。 現在ACPに対応しているエージェントは、Claude Agent(Anthropic)、Codex CLI(OpenAI)、Gemini CLI(Google)、Junie(JetBrains)、OpenCodeです。

5+
Devin Desktopで使えるACPエージェント数
1M+
Windsurf/Devin Desktopの既存ユーザー数
$82M
買収時のWindsurf ARR(四半期ごとに2倍成長中)

実用的な意味はこうです。Devin Desktop内でClaude AgentとCodex CLIとOpenCodeを同時に起動して、それぞれ異なるタスクを担当させることができます。エージェント同士はSpaces(共有コンテキスト)を通じて、同じPRとファイルを見ながら作業するんです。

MCPとACP、違うんです

MCP(Model Context Protocol)はエージェントが外部ツール(データベース、ファイル、API)と通信するプロトコルです。ACPはエディタとエージェントが通信するレイヤーです。二つは異なるレイヤーで動作しますが、同じハンドシェイク内で連携します。

Cascade使っている方は7月1日がデッドラインですよ

Devin Desktopで最も実用的な変化はDevin Localです。WindsurfのローカルAIコーディングエージェントだったCascadeを完全に作り直したものです。

Rustで書き直され、トークン効率が最大30%改善されたとのことです。 サブエージェントもサポートしていて、これがかなり大きな差です。Cascadeは単一のコンテキストでしか動作しませんでしたが、Devin Localは複数のサブエージェントを同時に動かして関連タスクを並列処理できるんです。 Devinのクラウドアーキテクチャがローカルに降りてきた感じですね。

Cascadeの移行デッドライン:2026年7月1日

Cascadeは7月1日まで使用可能です。それ以降はDevin Localが唯一のローカルエージェントになります。Cascadeを明示的に呼び出しているワークフローがあれば、事前に更新しておいてください。

今すぐDevin Desktopを始める方法

  1. 既存のWindsurfユーザーなら
    何もしなくていいです。OTAで自動更新されます。プラン・料金・拡張機能・設定はそのまま引き継がれます。
  2. 新規ユーザーはダウンロードから
    devin.ai/downloadからmacOS用アプリを入手できます。Freeプラン($0)から始められ、Proは$20/月、Maxは$200/月です。
  3. Devin Localへ移行(既存ユーザー必須)
    設定でCascadeの代わりにDevin Localをデフォルトのローカルエージェントに設定してください。7月1日前に完了させることをお勧めします。
  4. ACPエージェントを接続する
    Agent Command Centerで「Add Agent」→ ACPに対応したエージェント(Claude Agent、Codex CLI、Gemini CLIなど)を選択。各エージェントの設定はdocs.devin.ai/desktop/acpで確認できます。
  5. Spacesでコンテキストをまとめる
    関連するPR、ファイル、エージェントセッションを一つのSpaceにまとめて共有コンテキストを設定。複数のエージェントが同じブランチを見ながら、それぞれ異なるタスクを処理できるようになります。

もっと深く知りたい方へ

Windsurf is Now Devin Desktop — 公式発表 CognitionのブログポストでAgent Command Center、ACP、Devin Localの全容が書かれています。 devin.ai

Agent Client Protocol 公式ドキュメント ACPをエディタやエージェントに実装したい開発者向けの技術ドキュメントです。 docs.devin.ai

Cognition's Acquisition of Windsurf CognitionがなぜWindsurfを買収したのか、Scott Wuの戦略的な論理を直接読めます。 cognition.com

Windsurf Is Now Devin Desktop: What Actually Changed Cascade → Devin Localの移行とACP活用法の実用的な分析です。 byteiota.com

Windsurf Is Now Devin Desktop: Builder Guide 現在のWindsurfユーザー向けの移行と始め方のステップバイステップガイドです。 chatforest.com

Cognition's $250M Windsurf Acquisition: SWE-1.5, Codemaps, and the New AI IDE Stack 買収の背景とCognitionのその後の製品ロードマップを分析した技術記事です。 nxcode.io