AIエージェントを夜通し動かして翌朝確認すると、いつもこうなりますよね。数十個のファイルが変更されているのに、テストが1つ落ちている。どのエージェントの判断がそのファイルを変えたのか、どのプロンプトからその選択が生まれたのか——調べる手段がないんです。
git blameを実行しても、コミットメッセージは「fix: update logic」の一行だけ。エージェントがなぜその決定を下したかはどこにもないんです。Gitは何が変わったかは教えてくれますが、なぜ変わったかは記録しませんから。
なぜgitだけでは足りないんですか?
gitは完璧にその役割を果たしていますよ。問題は、AIエージェントがgitの想定を超えた方法でコードを生成するということなんです。
人間がコーディングするとき、意思決定→コーディング→コミットの流れが自然につながります。「なぜそうしたか」がコミットメッセージに残り、PRの説明にコンテキストが残る。でもClaude Codeのようなエージェントは違う動き方をします。1つのセッションで数十回のプロンプト、数百回のツール呼び出し、数十個のファイル変更が起きて——それが1つのコミットに、もしくはコミットなしで積み重なるんです。
さらにClaude Codeの場合、コンテキストが長くなりすぎると自動でcompactされます。以前のメッセージが圧縮要約され、エージェントが序盤に下した判断は永遠に失われてしまうんですよ。
エージェントが本番コードに直接触れる割合が急速に増えている中、エージェントの判断を追跡できなければ、実質的に自分のコードベースをコントロールできていないんです。バグの再現、ロールバック、コードレビュー——コラボレーションの基盤が揺らぎます。
re_gentが埋めるギャップ
re_gentはgitの代替ではありません。gitと並行して動く独立したレイヤーなんです。コミットの間、エージェントが作業している間のすべての「ターン」を自動的にスナップショットとして残します。
仕組みはgitと似ています。プロジェクトのルートに.regent/ディレクトリが作られ、content-addressed storage + SQLiteインデックスですべてのエージェント活動を記録します。Claudeがツールを使うたびに——ファイルを読んでも、コードを編集しても、ターミナルを実行しても——その時点のスナップショットがStepとして自動保存されます。手動でコミットしたり、コマンドを入力したりする必要はありません。
| Git(既存) | re_gent(エージェントレイヤー) | |
|---|---|---|
| 記録単位 | コミット(手動) | すべてのエージェントターン(自動) |
| 記録内容 | ファイル差分 | 判断コンテキスト+プロンプト+変更 |
| compact後の記録 | 消失 | 永続保存 |
| ロールバック単位 | コミット単位 | Stepレベル |
| ライセンス | - | Apache-2.0 無料 |
実際に使えるコマンドはこちらです:
rgt log— エージェントが下した決定の全履歴rgt blame [ファイル]— 特定のコードを生み出したプロンプトの追跡rgt sessions— セッション別作業一覧rgt checkout [step]— 特定のStepに戻るrgt replay— エージェントの作業過程を再生
Entire.ioとどう違うんですか?
元GitHub CEOのThomas Dohmkeが6,000万ドルのシードラウンドで創業したEntire.ioは、AIセッションのコンテキストをgitコミットに直接添付する方式です。re_gentはgitとは完全に独立したレイヤーとして動作します。重複しないので両方使えますし、re_gentはApache-2.0オープンソースで今すぐ無料で始められます。
今すぐインストールして試す
2026年6月2日にパブリックアルファをリリース。Apache-2.0オープンソース、完全無料です。
- インストール(macOS / Linux)
macOS:brew tap regent-vcs/tap && brew install regent
Go使用者:go install github.com/regent-vcs/re_gent@latest - プロジェクトに初期化
Claude Codeが動いているプロジェクトのルートでrgt initを実行します。
.regent/ディレクトリが作られ、記録が始まります。 - エージェントを通常通り使う
Claude Code、Codex、OpenCodeをいつも通り使うだけ。re_gentがすべてのエージェントターンを自動記録します。 - 履歴を確認する
rgt logでエージェントの全判断履歴を確認し、rgt blame [ファイル名]で特定のコードがどの会話から生まれたかを追跡します。 - 問題のある時点にロールバック
rgt checkout [step-id]で特定のStep時点に戻れます。git bisectのエージェント版ですね。
さらに深く掘り下げたい方へ
re_gent公式サイト インストールガイド、対応エージェント一覧、ロードマップ re-gent.dev
GitHub — regent-vcs/re_gent ソースコード、README、イシュートラッカー github.com
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