制作方法によって、おすすめ対象かどうかの判断が変わります
実写の元映像はカメラで撮影し、背景の一部を外部AIで変更し、最後のエフェクトはSnapchat Lensで加えたとします。この動画をSpotlightに投稿する際に最も困る問いは、「AIを使ったか」ではありません。どこで、どの程度まで生成したかです。
Snapは2026年7月から、外部で完全にAI生成した動画をSpotlightのおすすめ対象から除外すると発表しました。一方、Snapchat内で生成したコンテンツ、または独自のAIツールで編集・補強したコンテンツは、おすすめ対象であり続ける可能性があると説明しています。
ただし、おすすめ対象であることは実際の露出を保証するものではなく、収益化の対象であることとも別です。外部AIを一部だけ使った動画の境界も、公開されているポリシーだけでは確定しにくい状況です。この3点を分けて考えないと、キャンペーンのリーチを誤って見積もることになります。
明確な基準線は「外部で完全に生成したか」です
現行の公式品質ポリシーで明確に分かれるケースは2つです。Snapchat外で完全にAI生成したコンテンツはおすすめ対象外であり、Snapchat内で生成したAIコンテンツはおすすめ可能とされています。
| 制作方法 | 公式文書で確認できる判断 | 運用時の注意点 |
|---|---|---|
| 外部AIで完全に生成 | Spotlightのおすすめ対象外 | 投稿禁止や自動削除を意味するものではありません。 |
| Snapchat内で生成・編集 | おすすめ対象であり続ける可能性あり | 実際のおすすめ量や収益発生は保証されません。 |
| 外部AIを一部利用 | 公開文言だけでは境界を確定できない | 実写の元映像とAI使用箇所を記録しておくほうが安全です。 |
| AI不使用 | AI由来の基準には該当しない | 品質や安全性など、その他のおすすめポリシーはそのまま適用されます。 |
このガイドラインは個人クリエイターだけでなく、パートナーや組織が投稿したおすすめコンテンツにも適用されます。そのため、外部生成AIで完成させた動画をSpotlightのおすすめリーチに依存して配信するブランドアカウントも、制作方法を見直す必要があります。
おすすめからの除外と削除も区別する必要があります。外部で完全に生成した動画は、公式ポリシーの「おすすめ対象外」項目に含まれますが、Snapはポリシー違反の状況に応じ、削除や配信制限などの別措置を選択する可能性があるとしています。したがって、「削除されない」または「フォロワーには引き続き表示される」と断定する根拠はありません。
独自ツールを優遇する効果はありますが、「囲い込み目的」は確認された事実ではありません
ポリシーの直接的な効果は明確です。おすすめリーチが必要な制作者は、外部で動画を完成させるより、Snapchat内で生成または編集することを検討するようになります。
しかし、それを直ちにSnapの事業上の意図だと断定することはできません。会社が公式に示した目的は、低品質で反復的なAIコンテンツを減らし、人間による独創的な創作を優先することです。ツール利用量や内部戦略資料は公開されていないため、独自ツールの利用を促す効果と、その効果を狙った意図は分けて読む必要があります。
Snapは同じ発表で、世界のSpotlightユニーク投稿者数が前年比で120%超増えたと明らかにしました。ただし、これは会社独自の集計であり、絶対人数や具体的な算出方法は公開されていません。ポリシーの原因や成果を証明する数値として使うより、Spotlightへ供給されるコンテンツが急速に増えている背景として捉えるほうが正確です。
おすすめ可能と収益化可能は、別々の入口です
Snapchat独自のAIで作成したからといって、自動的に収益化されるわけではありません。収益化ポリシー上、AI編集ツールを使ったコンテンツも、独創的で有益または面白く、人を誤解させず、AI利用を開示している必要があります。
アカウント条件も別途適用されます。現行の公式案内では、招待対象の基準として、フォロワー5万人以上、直近28日間の総視聴時間1万5,000時間以上、そのうちSpotlight視聴時間が最低3,000時間と示されています。このほか、成人であること、対応国に居住していること、Snap Starステータス、ポリシー遵守の条件があり、基準を満たしても自動的に参加できるわけでも、特定の動画に報酬が割り当てられるわけでもありません。
投稿できる長さと収益化できる長さも異なります。メインカメラのプレビューにあるSpotlight投稿ボタンは5秒以上の動画で表示されますが、Spotlight動画が広告収益の対象になるには最低30秒必要です。5秒はその経路での投稿条件であり、収益化条件ではありません。
AI表示も自動だと考えないでください。Snapchat AIの出力の一部にはContext Cardやウォーターマークが付きますが、すべての出力に同じ表示が保証されるわけではありません。外部ツールの出力には表示がない場合もあります。収益化を検討するなら、投稿前に実際の成果物の表示とAI開示方法を確認する必要があります。
今日は動画1本を4つに分類してみましょう
ポリシーを読むだけで終わらせず、次に配信する動画1本の制作記録をまず開いてください。元ファイル、使用したAIツールの一覧、Snapchatアプリを用意し、アカウントが16歳以上か、Spotlight投稿に対応する地域かを先に確認します。メインカメラのプレビューにあるSpotlight投稿ボタンは、年齢・地域条件を満たし、動画が5秒以上の場合に表示されます。
- 制作方法を分類します。動画を「外部AIで完全に生成」「外部AIを一部利用」「Snapchat内で生成・編集」「AI不使用」のいずれかとして記録してください。複数の方法が混在する場合は、区間ごとに記載します。
- 判断根拠を残します。実写の元ファイル、外部AIを適用した区間、Snapchatで追加したLensや編集項目、AI開示方法をそれぞれ1行ずつ記録してください。外部AIの部分利用は公式の境界が不明確なため、おすすめ可能だと断定しません。
- おすすめと収益化を別々に判断します。外部で完全に生成した動画は、おすすめリーチを前提とするキャンペーン一覧から除外してください。収益化が目的なら、動画が最低30秒かを確認したうえで、コンテンツの独創性・非欺瞞性・AI開示要件と、アカウントのプログラム招待条件を別々に確認します。
- アプリで投稿します。動画Snapを作成した後、「Send To」画面で「Spotlight」を選択してください。説明・場所・トピックは任意で追加できます。メインカメラのプレビューにあるSpotlight投稿ボタンを使うには、動画が5秒以上である必要があります。この最小投稿時間を、収益化の30秒という長さの条件と混同しないでください。
- 投稿ステータスを確認します。My Accountで投稿したSnapを開き、ステータスを確認します。「Live」はSpotlightに投稿され、より多くのユーザーが閲覧できる状態を意味するだけで、おすすめの成果が保証されたことを意味しません。
動画名: ______
動画の長さ: ______秒
実写の元映像: あり / なし
外部AIの使用区間とツール: ______
Snapchat内での生成・編集項目: ______
おすすめ対象の判断と根拠: ______
収益化の30秒条件: 満たす / 満たさない
アカウント・地域・プログラム条件の確認: ______
AI開示方法: ______
投稿ステータス: Submitted / Live / その他
最初の成果物は「AI動画だから問題ない」という推測ではなく、動画ごとの制作由来とポリシー判断を結び付けた記録です。そうすれば、外部で完全に生成した動画をおすすめキャンペーンから事前に分け、境界が不明確な部分利用動画は過度なリーチの約束なしに運用できます。
さらに深く確認したい場合
Rewarding Authentic Creativity on Spotlight ポリシー変更の時期、Snapが公式に示した背景、独自AIで編集したコンテンツの扱いをまとめて確認できます。 newsroom.snap.com
Quality 外部で完全に生成したAIコンテンツとSnapchat内で生成したAIコンテンツを区別する、現行のおすすめ品質基準です。 values.snap.com
About Snapchat’s Monetization Program プログラムへの招待基準と、Spotlight動画の収益化に必要な最低30秒の条件をまとめて確認できます。 help.snapchat.com



