4月の請求書を先に開いた開発者がいました。同じ月、同じ使い方なのに、$39.07だった見積もりが$902.72になっていたんです。誤字ではありません。GitHubが新しい課金方式で試算して見せた数字でした。6月1日からすべてのCopilotユーザーにこの方式が適用されます。

3秒まとめ
旧PRU定額制 AIクレジット従量課金 6月1日自動移行 エージェントセッション最大23倍 モデル最適化戦略が必須

何が変わるんですか?

これまでCopilotは「プレミアムリクエストユニット(PRU)」という仕組みで動いていました。モデルごとに消費するPRU量が異なり、月の上限内であれば自由に使えました。Proプランなら月$10を払えばおしまいでした。

6月1日からはGitHub AIクレジットに切り替わります。1 AIクレジット = $0.01。サブスクリプション料金がそのままクレジット上限になる仕組みです。

プラン月額含まれるクレジット
Copilot Pro$10/月1,000クレジット
Copilot Pro+$39/月3,900クレジット
Copilot Business$19/ユーザー/月1,900クレジット
Copilot Enterprise$39/ユーザー/月3,900クレジット

クレジットを消費するのは何ですか?

引き続き無料クレジット消費
インラインコード補完
Next Edit Suggestions
Copilot Chat
Copilot CLI
クラウドエージェント / Spaces
コードレビュー(+Actions分)

実際どれくらい高くなるんですか?

プラン料金は同じなのに、なぜ$39が$902になるのか。ここが今回の変更の核心です。

GitHubの公式見解:「短いチャット質問1回と数時間のマルチファイルエージェントセッションが同じコストだったのは持続不可能だった。」GitHubはPRUモデルのもとで急増する推論コストを大部分吸収してきましたが、もう限界だということです。

エージェントの使用量が多いほど、コストの衝撃は大きくなります。欧州の開発者の中には€67から€966に跳ね上がったと報告した例もあります。

23倍
最大コスト増加事例 ($39→$902)
14倍
別の事例 (€67→€966)
15倍
最安値と最高値モデルの差

モデルの選択によって費用は最大15倍変わります。

モデル出力1Mトークン単価推奨用途
GPT-5 mini$2.00簡単な質問・素早い修正
Gemini 3 Flash$3.00日常的なタスク全般
GPT-4.1$8.00汎用コーディング
Gemini 2.5 Pro$10.00複雑な推論
Claude Sonnet 4.6$15.00高品質なコード生成
Claude Opus 4.7$25.00最高品質が必要な場合
GPT-5.5$30.00最高レベルの推論

実際のコスト例 (Xebia分析)

Claude Sonnet 4.6で1Mトークンセッション(入力80%・出力20%)を行うと約$3.20、Claude Opus 4.7は約$8.10です。エージェントがリポジトリ全体を走査する作業なら、1日に何度もこれが繰り返される可能性があります。

年間契約ユーザーへの注意

年間契約のPro/Pro+ユーザーは6月1日の自動移行対象ではありません。現在のプランが満了するまでPRU方式が維持されます。ただし6月1日からモデル倍率が引き上げられるため、PRUの消費が早まります。

今すぐやるべきこと

  1. 4月の使用量レポートをダウンロード
    GitHub設定 → 請求 → 使用量で4月のデータを確認し、プレビュー請求ツールと比較しましょう。6月以降のリアルなコスト基準になります。
  2. 6月前に支出上限を設定
    エンタープライズ・組織・コストセンター・ユーザー単位で月次予算上限を設定できます。75%消費時にアラートが届くよう設定しておきましょう。
  3. タスクの難易度に合わせてモデルを選ぶ
    すべての作業にGPT-5.5やClaude Opusを使う必要はありません。シンプルな質問やコード修正はGPT-5 mini($2/1M出力)やGemini Flash($3/1M出力)で十分です。コストを60〜80%削減できます。
  4. コンテキストサイズを最小化
    エージェントにリポジトリ全体をコンテキストとして渡さないようにしましょう。必要なファイルだけを明示的に指定する習慣がトークン消費を大幅に抑えます。
  5. 代替ツールを比較検討
    エージェント作業が多い場合は、Claude Max直接契約($100〜200/月)やAPI直接利用の方が経済的かもしれません。4月の使用量データで試算してみましょう。