2026年9月、GoogleのAIモード検索広告においてマーケターが直接キーワードを選択できなくなります。

DSA(ダイナミック検索広告)はAI Maxへ強制移行となり、AI MaxまたはPerformance Maxを使用していない場合、新しいAI検索広告環境に表示されなくなる可能性があります。これがGoogle Marketing Live 2026で発表された内容です。

3秒まとめ
AIモード10億ユーザー キーワードをAIに委譲 DSA9月廃止 Ask Advisor登場 マーケター役割転換

9月に何が起きるんですか?

Google AIモードの月間アクティブユーザーはすでに10億人を超えています。AI Overviewsは25億人。AIモードの平均セッション時間は従来の検索の3倍です。人々は短いキーワードではなく、長い質問を入力して情報を探すようになっているんですよね。

Googleが下した判断は: 広告表示方法をキーワードマッチングからAIによる文脈判断へ転換するというものです。GML 2026の壇上でGoogle幹部が直接「AIモード検索広告でキーワードを直接選択することは不可能になる」と宣言しました。

タイムラインはこうです: DSAキャンペーンは2026年9月からAI Maxへ自動移行する予定です。AI MaxまたはPerformance Maxを使用していない場合、新しいAI検索広告環境での露出機会を失う可能性があります。CMSWireはGML 2026について「GeminiはもはやGoogleのマーケティングエコシステム全体の運用レイヤーになった」と分析しています。

DSAキャンペーンを運用中の方へ

9月の自動移行前に現在のパフォーマンスデータをバックアップしてください。移行後、既存のターゲティング設定がそのまま引き継がれない可能性があります。

AIが決定権を持つ時代、マーケターには何が残るんですか?

不安を感じるのは当然ですよね。コントロールを失うと、パフォーマンスがどこに向かうかわからなくなりますから。

Googleの公式メッセージはこうです: "The only way to win in the age of AI, is with AI." AIがキーワードマッチングを担う一方、マーケターはより上位の意思決定 — 戦略、ブランドガイドライン、コンバージョン目標の定義 — に集中するというわけです。とはいえ、AI判断の透明性不足、パフォーマンス変動リスク、中小企業の教育コスト増大といった懸念も実際に存在します。

従来のマーケター役割 AI時代のマーケター役割
主要業務 キーワード選定・入札調整 コンバージョン目標定義・AIブリーフィング
クリエイティブ デザイナー・コピーライターとの協業 Asset Studioで自然言語生成
パフォーマンス分析 手動レポート確認・解釈 Ask Advisorに質問する
予算管理 キャンペーン別手動配分 AI Max自動最適化の監督

GML 2026の5つの重要な変化

何が変わるかを把握してこそ準備ができますよね。GML 2026の発表の中から、マーケター目線ですぐに取り組むべき5つをまとめました。

① Ask Advisor — Googleの広告エコシステム全体をつなぐGeminiベースのAIエージェントです。Google Ads、Analytics、Merchant Center、GMPを一つのチャットインターフェースで統合します。「今週どのキャンペーンが最もコンバージョンを生んだ?」「モバイルのクリックが減った理由は?」などを自然言語で質問できます。キャンペーン構築、パフォーマンス分析、クリエイティブ提案まで一か所で。現在、Google Adsアカウントに順次ベータ展開中です。

② Asset Studio — 自然言語プロンプト一つで画像、動画、コピーのバリエーションを同時生成します。ブランドガイドラインをアップロードすればAIがそれに基づいてクリエイティブを生成し、Gemini Omniが動画ワークフローをサポートします。1-Click Creative TestingでA/Bテスト素材の自動最適化も可能です。

③ Conversational Discovery Ads — AIモードの検索結果内で会話の流れに自然にフィットする新しい広告フォーマットです。Highlighted AnswersやBusiness Agent for Leadsなどが含まれます。固定キーワードではなく、AIが会話全体のコンテキストをリアルタイムで分析して広告を配置します。

④ Universal Commerce Protocol拡張 — Amazon、Meta、Microsoft、Salesforce、Stripeが新パートナーとして加わりました。Universal Cartは複数のショッピングサイトの商品を一つのカートで購入できるようにします。検索から決済まで全プロセスをGoogleが掌握しようとするインフラです。

⑤ Meridian + Qualified Future Conversions — GoogleのオープンソースMMM「Meridian」がAnalytics 360に直接統合されました。QFC(Qualified Future Conversions)はGeminiベースの新しい予測指標で、現在の広告活動が将来の収益にどうつながるかを示します。

25億
AI Overviews月間アクティブユーザー
10億
AIモード月間ユーザー
3倍
AIモードと従来検索のセッション長の差

9月前にやるべきこと

変更はGoogleが進めますが、その流れに乗るかどうかはマーケター次第ですよね。

  1. DSAキャンペーンの現状確認 + データバックアップ
    実行中のDSAキャンペーンリストを作成し、パフォーマンスデータを保存しておきましょう。9月の自動移行後、AI Maxの学習期間中に基準値が必要になります。
  2. AI MaxまたはPerformance Maxのテスト開始
    まだ試したことがない場合は、少額の予算でテストを始めましょう。コンバージョンデータが蓄積されるほど最適化が速くなるため、9月の強制移行前に先行スタートが有利です。
  3. コンバージョンイベントを正確に設定する
    AI Maxの核心インプットは「どのコンバージョンを望むか」です。売上、リード、アプリインストールなど、実際のビジネス目標に紐づいたコンバージョンイベントをGoogle Analyticsで正確に設定しましょう。
  4. Ask Advisorのベータ申請
    Google Adsアカウントの右上にAsk Advisor-Betaアイコンが表示されたらすぐに試してください。まだの場合は、アカウント設定でベータプログラムを確認しましょう。
  5. Asset Studioで素材実験
    外注やデザイナーに依頼していた広告素材をAsset Studioで試作してみましょう。ブランドガイドラインのアップロードから始め、1-Click Creative TestingでA/B結果もすぐに確認できます。

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